画像引用元:http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/
ほぼ毎日地震速報が流れてますね。
怖い事に日本のどこかで震度6の地震は2年周期で起こってます。
ずーっと警戒されている南海トラフ地震の前兆では??と考える学者や専門家も多いですね。
地震火山研究センター長の山岡こうしゅんさんもその1人です。
今回は名古屋大学教授でもあり、先日著書『南海トラフ地震』を出版した山岡耕春氏の地震予知!をお届けしていきます!
山岡耕春教授とは?名古屋大学が広めた地震予知とは?
画像引用元:http://www.jnpc.or.jp/
地震予知の専門家と言えば東大の村井教授や、
電通大の早川教授が有名ですね。
今回ご紹介する山岡耕春氏も名古屋大学教授であり、
地震火山研究センターのセンター長でもある地震研究の第一人者です。
2016年1月には自著『南海トラフ地震』も出版するほど、
南海トラフ地震について特に警鐘を鳴らしている専門家なのです。
簡単にプロフィールを見てみると、、、
1958年静岡県生まれ。
1986年3月名古屋大学大学院理学研究科博士課程を修了後、東京大学地震研究所助手として伊豆大島火山の研究を行う。
1990年名古屋大学理学部助教授、2003年東京大学地震研究所教授を経て、現職。
現在名古屋大学大学院環境学研究科地震火山研究センター教授。
主な著書に「南海トラフ地震」(岩波新書)、「Q&A日本は沈む?」(理工図書)など。
もう30年近く地震や火山を研究し続けている最前線の教授。
書籍を出版しているだけでなく、
毎日新聞で特集されるなど多数メディアでも取り上げられています。
この山岡耕春氏がセンター長を務める地震火山研究センターは、
約50年前に設置された犬山地震観測所での研究が発足のきっかけとなっています。
当時は中部地方で起こる地震の原因が特定できない状況でしたが、
同センターの手探りの研究でフィリピン海プレートの形状の詳細がわかるようになったのです。
これが1980年頃なのですが、
同時期から中部地方の重力異常を計測する計画もスタート。
山岡耕春教授が指揮をとっていた名古屋大学が日本各地に拡散させた計画で、
今では国が活断層を評価する際にも使われるほど信頼が高い計測法です。
この手法が出るまでは限られた場所でしか重力異常は計測できませんでしたが、
山岡教授の計画普及により日本各地で地震分析が出来るようになったのです。
国も実績を高く評価している地震火山研究センターの活動もあり、
中部地区での地震研究は一気に加速していきます。
南海トラフについても地震発生の前兆とされるスロースリップを
いち早く山岡耕春教授は指摘していたのです。
スロースリップとはプレートがゆっくりずれている現象で、
2000年頃から浜名湖下のプレート変動が確認されています。
現在も南海トラフ地震の前兆現象として注視されていて、
山岡センター長を筆頭に地震火山研究センターが調査を続けています。
つまり、やまおかこうしゅん教授は1986年から中部地区の地震を研究していて、
研究者人生のほぼ全てを費やしてきた中部地震のスペシャリストなのです。
言い換えれば南海トラフ地震のプロ中のプロ。
山岡耕春教授の地震予知は絶対に注目なのです。
山岡耕春氏が予知する南海トラフ地震が最悪の結末に・・・
画像引用元:http://www.hitachi-zaidan.org/
南海トラフ地震や中部地方での地震研究を積み重ねてきた山岡氏。
30年の知見をまとめた書籍『南海トラフ地震』を2016年1月に出版しました。
内容的は何が起こるのか?いつ発生するのか?備えはどうする?など、
南海トラフ地震のスペシャリストが徹底解説しています。
本書の中でもスロースリップは要注意と記載があり、
「東海スロースリップ」と「豊後水道スロースリップ」は南海トラフ地震予知で
大きな材料となるようです。
基本的にスロースリップは地震を伴わないプレート変動を言いますので、
地震起きないなら良いじゃん??とされてました。
しかし最新の研究ではスロースリップのエネルギーは他の地殻に貯蔵されるようで、
結果的に爆発的な地震が起こる可能性があるというんです。
今後のプレート変動にはますます注意を払うべきですね。
また山岡教授は震源地についても注目しています。
南海トラフ地震では東日本大震災よりも震源地が陸地に近いので、
震度がさらに大きなものになると予想しています。
それに伴い被害も拡大し、約3500万人が被害を受ける想定です。
東日本大震災が980万人の被害でしたので、約4倍の規模。。。
また山岡耕春氏が最も心配している点は、
未だに対策ができていない海抜0mの地域の被害です。
南海トラフ地震ではこれまで地震被害のなかった海抜ゼロ地域も
被害予想地区になっています。
現在はこの海抜ゼロ地域への防災対策は積極的に行われておらず、
実際に地震が起こった場合に大パニックが想定されます。
だからこそ防災対策が早急に必要だと山岡氏は呼びかけています。
さらに南海トラフ地震と連動して富士山噴火の可能性があるとも言っていて、
そうなれば日本壊滅クラスの大災害へとはってんします。
実際に江戸時代に起きた富士山噴火の時には、49日前に宝永地震が発生。
地震と富士山噴火の大パニックが起きてしまっているんです。
とんでもなく恐ろしい予想を山岡耕春教授はしていますが、
だからこそ防災対策が大切だと語っています。
日本に住む以上地震は必須。
自分の命への投資だと思い、全員が最新情報を知る必要があります。
まとめ
南海トラフ地震のスペシャリストであり、
名古屋大学教授でもある山岡耕春さん。
著書での南海トラフ地震予知が怖いぐらいの被害予測になってます。。
しかし怖がらせる為ではなく、予防の為の警鐘です。
日本国内にいる限り、地震はいつも隣り合わせです。
いつ起こっても対応できる対策をすぐに始めましょう。